幸せってなんだっけ?
僕はこの感情に会った事はない
幸せを探してるけどなかなか見つかんないし割とみんな会ってるみたいなんだけどなぁ……
よかった事より何十倍もいい感じらしい。
幸せさん、幸せさんどこにいるのかな〜?
周りはすぐ幸せになる。
そうするとなぜか周りには「不幸」というやつにだんだんと囲まれていじめられる、でも幸せに会うためには歩いて見つけなくてはいけない。
歩いて、歩いて……
殴られ、嘲笑われ、嫌われて……
這いつくばって、地面を這って……
底辺を這いつくばってると小さな植物を見つけた。
植物はこう語りかけた。
「僕は大麻!吸うと不幸がいなくなるよ!」
僕は幸せに会わなくてもいい!今すぐ大麻を吸って不幸を追い払った。
ああ……久しいこの感覚。
誰にも気にせず道を歩く……
幸せではないけど不幸ではない……
ふと、ぼーっとしてると青いニンゲンがこっちに向かってきた。なにかを喋っているようだ。
僕は銀色のアクセサリーをして、何故か車に乗り込んだ。
運転手はなんと不幸。行き先は……
生き先はわからない。道はなくなり四角い箱に入れられた。
俺は不幸じゃないのに不幸と一緒にコレクションされてるみたいだ。おいおい、早くここから出してくれ。
いや、出てもこいつらはいる。嘲笑いはしないしまだいい不幸か。
時はたち、外に出る
外か………
ここには悪い不幸がいる、箱の中の不幸はいい不幸ではないが外は確実に悪い
不幸はまだこちらに気づかず囲まれなかった。
そういえば!幸せとやらに会いに行くのを忘れてた。
自分は無駄にした時間に悔いながらがむしゃらに走って幸福を探した。
キキーーー!!!
自分は吹っ飛んだ、空がこんなにも綺麗だなんて 今度から上を向いて歩こうかな。
あれ?この痛みは……不幸に殴り飛ばされた痛み……ではない。
これは……電話してる……あれ……俺は……
どうやら車に跳ね飛ばされたらしい、血はまあまあだが脳に損傷だかなんだかとニンゲンは言っている。
ああ、寝てるだけか。起きたら幸せに会いに行こう
身体が動かない、よく見ると自分を見ている……
?
これが幽体離脱とかいうやつか?参ったな、でも不幸はいないししばらくここにいるか……。
しばらく暇だったので外に出てみた、動かないがなぜか移動は出来る 外に出ると不幸がまったくいない。あんなに沢山いたのに。郵便局のポストの方がよく出くわすくらいだ。
いかんいかん、そういえば上を見ながら歩く事を忘れてた、首をあげて空を見上げた。
「そろそろですね。お疲れ様でした」
太陽が話しかけてきた?おいおいネットニュースになっちまうぞ。
「ふふ、あなたにだけ話しかけているんですよ」
うっ、心の中の声がなぜわかる!俗に言うお天道様は見ている。か?
「あなたは死に幽体となったのです、さあお散歩も済みましたし消えましょうか。」
おい!ちょっと待ってくれ!俺はなにもやってない!幸せにも会ってない!しかも不幸にいじめられ人生と呼べる事は一回もないくらい悲惨だったんだぞ!!
「知ってますよ。だけどあなたは死んでるので」
反論の余地なく眩しい光に包まれた。
目が……痛くない、それもそうか……
白い、シロイ、しろい
真っ白なとこだ、雪景色のような白ではなく作られた白。
ここには不幸はいないけどニンゲンもいない、ここなら幸せとやらに会えそうだ。
絶対幸せに会う権利はある。
幸せ 幸せ 幸せ 幸…………
…………………
…………
……
…
..
これか。
でも嬉しくもない、自分がいないし なにしろ死んでるからな。
生きててこいつに会うのがいいのに、まるで公園で某テーマパークのやつらを見たような……
俺はなんだったんだろう。
ここにはいつまでいるんだろう。
そんな嫌な事を考えると不幸が来た、自分には目もくれず泣いていた。
離れるために歩いた、
、、
、、
、、
、、
、、
、、
、、
どのくらい歩いただろう、1664kmか?
歩いてはないが移動していたか。
そんな事を考えると落ちた、落とし穴もないのに。
落ちる。何年振りだろうか……この感覚は地面と久しぶり抱き合える……
足がないので抱き合える事はなかった、今度は逆に暗闇というか黒の世界だった。
白よりかなんか落ち着く、そんな世界だった。でも自分が分からなくなる感じだった。
暗いなぁ 終わるのはいつかな また大麻吸ってみたいなぁ 不幸はもういないけど……
そんな事を考えてたら目の前にドアがあるのに気がついた、数字が書いてあるドアだ
会いたらどこに行くのかな なんて心配しながらドアを見ていた じーっと
ドアにはドアノブがない
このドアよくみたら小さいのでは……?じぶんはちかづかない とおくからみたせいかずいぶんちいさい
なにもすることなくどあをみていたら ちかくなってた おいおいよせよとおもったがおそかった。
光が見えた。
そこにはなんとニンゲンがいて、不幸もいて幸福がいるのだ!
俺は泣き叫んだ。またここに来てしまったのかと、泣くのに疲れて今度は白いものに包まれ………どうでもよくなった。