ふんわりとした思い出

虫がうるさいので頭の中に浮かんできたある『友達』の話をしようと思う。

まあ仮に、ですけどね。

僕が中1の頃入って早々味わったのはいじめだった、いじめっ子に教科書を奪われたり馬鹿にされたりなどなどまあまあないじめがすぐ起きた。

なんでいきなり!?と思ったかもしれないそのクラスにはなんと不良というか喧嘩が好きな宮本くんという番長的な存在がいたからなのである。

その宮本くん(みやと呼びます)はまず僕と会って「調子乗ってんじゃねーぞ」と啖呵を切ってきたのからいじめというか自分の強さをアピールする為に始めました………

まああまり語ると気持ち悪くなりますが、僕はなんとそのいじめっ子達と善戦を繰り広げ何故かその宮本くんと少し距離が縮まりました。

いろいろ話をしてけいおん!のりっちゃん可愛いよねとかAKB誰好き?などといういろんな会話をしたりいきなり家に来てTENGA EGGを持ってきて自慢してきたりなかなかいい関係になりました、自分は下だけど………

そしてクラス替えて2年、みやと仲がいいという事で色んな友達が出来ていろいろちやほやされたと思います。女の子には全く人気なかったけど…………

そして時は流れて3年生、なんと!何故か分からないけど同じクラスになる事になったのです!本当訳がわからなすぎてもうびっくりしました……友達と言っても舎弟?みたいなものだしあんまり仲良くないし………みたいな感じで不安ばっかりでした。

ある時給食当番で一緒になり食器を片付ける事になって一緒に持ちながら、少し話しました。

は「ねえ、そういえば……ぼ、ぼくたちって友達なのかな……?」

み「あ?俺はそう思ってたけど違うんか?」

は「あ、ありがとう……...」

これは忘れもしない、なんかみやの良いところがふと出た瞬間でした。

それからはなんかワックスをいきなり髪に塗られたりなんかわちゃわちゃされました。

まあいじられ役だったけど………なんかふと、あの騒がしい瞬間が愛おしいって思いますね。